2021.08.19 【量販店 オール電化に取り組む】ベスト電器福岡本店 福岡市中央区

実機での実演も行う

コロナ禍でIHへの関心高まる

 ベスト電器福岡本店(福岡市中央区)は、実演やアンケートなどを通じてお客のオール電化やリフォームへの興味、関心を引きつけ、販売につなげている。

 同店では月に1度、メーカーの担当者を招いて店頭でIHクッキングヒーターの調理実演を実施。使いやすさや安全性を体感できる機会になっているほか、担当者と直接話せるため疑問を解消する場にもなっている。ほかの商品を見に来た来店客が立ち止まって話を聞くこともあり、イベントを通じて販売につながるケースも少なくない。

 同店から徒歩15分ほどに立地する九州電力のショールーム「きゅうでんe-住まいる福岡」での体験イベントがきっかけになることも多いといい、来店客にスムーズに商品提案できるよう体制を整えている。

 リフォームアドバイザーの上甲博文さんは「在宅時間が長くなり、夫婦で来店されるお客さまが増えた」と話す。これまでIHクッキングヒーターやキッチン関連のリフォームの客層は女性がメインだったが、コロナ禍で新たに料理を始めたという男性からの関心も高まっている。

 「最近はベスト電器でオール電化やリフォームできることがお客さまに浸透してきている」(上甲さん)という中、今後は潜在的な需要の掘り起こしに力を入れていく。

 7月からはヤマダデンキのアンケートの活用も始めていて、顧客のニーズをくみ取ることで具体的な提案に生かす。「これまで特に考えていなかったというお客さまに対しても『より快適に過ごしませんか』と提案して、検討してもらうことが大切だ」と上甲さんは語った。