2021.08.27 大石まどか 歌謡曲に初挑戦30周年記念曲「茜の炎」コロムビアから発売

30周年記念曲「茜の炎」で歌謡曲に初挑戦する大石まどか

 演歌歌手の大石まどかが、デビュー30周年記念曲「茜の炎」(日本コロムビア)を発売した。「艶歌」歌手のイメージが強い大石だが、この曲で歌謡曲に初挑戦。記念曲への思いとともに、これまでの30年を振り返ってもらった。

 1992年に大石円として「恋のしのび雨」(東芝EMI)でデビュー。02年に日本コロムビアに移籍し、大石まどかに改名した。

 「30年はあっという間」と大石。「1曲1曲を積み重ねて今に至った。新曲を発売できるのは当たり前のことではなく、1人でできることでもない。常に感謝の気持ちで活動している」と、所属事務所やレコード会社、ファンへの感謝の思いを語る。

 コロナ下でエンターテインメントは「不要不急」などと言われ、活動の制限も続く。影響は大石も例外ではなく「コロナ禍では新曲は出せないかもと考えた。毎年新曲を出していたが、それは当たり前のことではなく、初めて歌手活動に危機感を覚えた」。

 それでも、スタッフの「できることをやろう」という言葉に励まされ、記念曲の発売に至ったという。

純恋歌を歌い上げ

 記念曲の茜の炎は、恋に破れた訳ありの女性が、再び恋に落ちていく様を描いた大人の純恋歌。大石は「演歌では珍しく、曲が先にできた。深く考えることなく、等身大で感じたままに歌える作品。恋から一度遠ざかった大人の女性が恋をしたら、初恋のようになると思う」と話す。「待ちわびるせつなさも 幸せに思えて」という歌詞が「胸キュンポイント」と明かした。

 本格的な歌謡曲に初挑戦した大石は、ツイッターやインスタグラムなどのSNSを新たに始めた。

縁を大切にしたい

明るく取材に応じ、今後の展望を語った

 YouTube「大石まどかチャンネル」にはピアノの弾き語りをはじめ、ゲーム実況、愛犬「ねねちゃん」との散歩の様子など幅広い動画を投稿している。「これまで私生活を見せることはほぼなかった。せっかくやるなら楽しみたいと思い、取り組んだ」と大石は語った。

 大石のファン層は演歌をあまり聴かない世代にも広がっており、「SNSをきっかけに新世代とのつながりができた。新型コロナで失ったものも多いが、マイナスだけではないと思いたい」と前向きな姿を見せる。新たな縁を作ったSNSは、アフターコロナも続ける予定。大石は「コロナ禍でつながった縁を大切に、感謝の気持ちを伝えていきたい」と先を見据えた。

 11月にライブを計画するなど、精力的な活動を続けていく。