2021.09.02 【インバーター関連部品技術特集】KOAのインバーター向けSMD部品

[写真 1]UR73V

[写真2]WU73[写真2]WU73

[写真3]RN73R[写真3]RN73R

[写真4]RS73[写真4]RS73

[写真5]TF10BN[写真5]TF10BN

[写真6]TF16AT[写真6]TF16AT

[写真7]CCP[写真7]CCP

[写真8]CCF1N[写真8]CCF1N

[写真9]NV73[写真9]NV73

電流検出用低抵抗器・高精度抵抗器・電流ヒューズ・バリスターなど提供

 KOAはインバーター用途に向けて電流検出用低抵抗器・高精度抵抗器・電流ヒューズ・バリスターなど、各種SMD部品を提供している。

 省電力を目的としたパワーマネージメントで使用される低抵抗器では、豊富な種類・サイズを取りそろえ用途に合わせて選択が可能である。シンプルな構造のTLRシリーズは0.5mΩ~20mΩ、抵抗値許容差1%、抵抗温度係数±50×10-6/Kであり、寄生インダクタンスを極力排除しているため高精度な電流検出に対応する。2012mmサイズで1W、3216ミリメートルサイズで3W、6432ミリメートルサイズで5Wと小型・高電力化により最大100Aまでの電流検出が可能である。

 また、金属板チップジャンパー抵抗器として大電流、低抵抗、高熱容量化に対応したTLRZシリーズを1005~3216ミリメートルサイズの豊富なラインアップでそろえ、最大50Aの定格電流を実現している。同じく樹脂封止構造で高いヒートサイクル性を有するジャンパー抵抗器としてSLZもラインアップしている。

 厚膜抵抗器でも低抵抗領域において高精度の電流検出が可能になっており、100mΩ以下の低抵抗領域で抵抗温度係数±75×10-6/K~の高精度に対応するUR73Vシリーズ(写真1)、長辺電極構造により高い定格電力を実現したWU73シリーズ(写真2)をラインアップしている。

 高精度抵抗器に代表される薄膜チップ抵抗器RN73Rシリーズ(写真3)は、動作使用温度 最高155℃を実現した抵抗器で、定格電力0.063~0.25W、抵抗値範囲10Ω~1.5MΩ、抵抗値許容差 最小±0.05%、抵抗温度係数 最小±5×10 -6/Kの高精度を実現している。

 また、厚膜抵抗器でも高精度、高信頼性のRS73シリーズ(写真4)をラインアップしている。1005~3216ミリメートルのサイズを用意し、定格電力0.125~0.33W、抵抗値範囲10Ω~10MΩ、抵抗値許容差最小±0.1%、抵抗温度係数 最小±25×10-6/Kの高精度を実現している。

 過電流保護対策用のSMDヒューズでは、薄膜チップ型のTF10(写真5)(1005ミリメートルサイズ、定格電圧32V)、TF16(写真6)(1608ミリメートルサイズ、定格電圧32V)、樹脂封止型のCCP(写真7)(3216ミリメートルまたは3225サイズ、定格電圧40~76V)がある。

 また、セラミックケース型のCCF(写真8)(6025ミリメートルサイズ、定格電流0.4~15A)は、PSE認定品であるため100V電源の一次側回路で使用が可能である。

 過電圧保護対策用のチップバリスターでは、0603~5750ミリメートルサイズを用意し、ディスクバリスターのSMD化の流れに対応する。NV73C2L(写真9)では、φ14ミリメートルのディスクバリスターと同等のサージ耐量(4500A)を有した製品もラインアップしている。

〈KOA(株)〉