2021.09.15 「モノづくりの日本回帰お手伝い」PGF lab、金型や開発請負でスタートアップ支援
PGF labの金型(写真提供=PGF lab)
最近の日本では、金型業界の衰退が指摘されて久しい。また、昨今は米中摩擦激化やコロナ禍などにより、IoT関連ビジネスなどを手掛ける日本のスタートアップ企業は、海外、特に中国への設計・金型製作依頼が困難になっている。そうした中で、各種ハードウエア開発請負や金型製造などをメード・イン・ジャパンで行う専門メーカーは力強い存在だ。
PGF lab(横浜市西区、野口竜平社長)は、17年2月創業の各種ハードウエア開発請負や金型製造などを業務とする設計開発企業。家電、医療機器、車載部品などさまざまな製品の開発を手掛け、今年7月には長野県佐久市に金型製造拠点も立ち上げた。「メード・イン・ジャパン」を強みに、モノづくりにおけるワンストップソリューションの提供に努める。
同社は特に(設計リソースが不足している)スタートアップ企業のIoT機器の新製品開発サポートなどに力を入れている。センサーや通信デバイスの組み合わせによる、ウエアラブルデバイスや仮想通貨用コールドウォレット端末などのIoT機器の開発に強みを持つ。デザインや仕様提案から試作・量産まで幅広いサービスを提供する。今後はリバースエンジニアリングも立ち上げる計画だ。
同社の野口社長は、「当社は、メード・イン・ジャパンにより、モノづくりの日本への回帰をお手伝いしていきたい」と話す。
(16日付電波新聞・電波新聞デジタルに詳細を掲載します)