2021.09.22 【関西エレクトロニクス産業特集】大和無線電器防災、感染対策などの商品提案強化

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 大和無線電器の前期の実績は電子部品部門、家電部門ともに前年比2桁以上の実績で着地した。今期は社長に就任した坂本賀津也氏と公文雅人会長の体制でアウトドアや防災、感染対策、健康などをキーワードとした商品提案を強化する。

 前期は2部門ともに好調に推移。この勢いは今期の第1四半期まで続いており、増収増益ペースが続いている。一方、夏場の長雨などの影響で足元は家電などが落ち着いている。

 この状況下、5月17日付で常務だった坂本氏が社長に就任。公文社長は会長に就任した。坂本社長が市販向けを、公文会長が電子部品向けを担当。坂本社長は「思ったことをすぐに実行して、評価し、改善につなげる。行動から変革を起こし、波に乗せたい」と話す。

 下期以降は取り扱いメーカーを増やし、展示会への出展を強化する。その対応は「コロナ禍で動きにくいが、攻める気持ちを全面に出し、行動し、波を起こす」(公文会長)方針だ。PCR検査や抗原検査など社内で検査ができる体制を充実し、動く取り組みを推進していく。展示会は8月に防犯防災関連の会に出展。今後も出展を継続する。

 注力商品は家電では蓄電池や発電機、マルチスパークルなどを提案。ECも活用して展開を強化する。