2021.09.29 【ASEAN特集】各社、質の高いソリューション提供
日系電子部品メーカーのASEAN地域の工場は、各社のグローバル生産の中核として、付加価値の高いモノづくりが追求されている。
各社はASEAN域内およびグローバル市場への供給拠点として、ASEAN工場を一段と重視。品質のさらなる向上や競争力強化のための現地生産体制の強化・拡充を推進する。
ASEANエリアは、2011年春に発生した東日本大震災によるサプライチェーン寸断などを踏まえたBCP(事業継続計画)対策、米中貿易摩擦への対応、中国沿岸部の人件費高騰や若年労働者不足への対応など、さまざまな観点からその位置付けは重要性が増している。
ASEANに工場を展開する日系部品メーカー各社は、長年の事業活動を通じて培ってきた技術やノウハウの蓄積を活用し、高い生産性と品質を追求しながら、コスト追求との両立を図ることで、ASEAN工場の一層の充実化を目指している。
各社のASEAN工場は、操業開始から長い歴史を持つ拠点が多く、高いスキルや管理能力を持つ現地スタッフが育成されているのが強みとなっている。
一方、日系電子部品メーカーのASEAN地域営業拠点や日系エレクトロニクス商社は、現地顧客と密着し、質の高いサービスソリューションを提供することで、顧客満足度の向上や新規ビジネス・新規顧客の開拓に全力を挙げている。
各社は、現地での一貫したサービスの提供に努めることで、コロナ禍にあっても顧客企業の安定的な事業活動の実現に向けて貢献を目指す。