2021.10.16 地上350メートルで表彰式照明業界がパックン司会で「あかりの日」ポスターコンテスト

最優秀賞を受賞した伊勢巧都くんにインタビューするパックン(左)

 1897年10月21日は、アメリカのトーマス・エジソンが世界で初めて白熱電球を40時間点灯することに成功した日だ。それを記念し、日本ではその日を「あかりの日」と制定し、小学生対象のポスターコンテストやLED照明のプレゼントキャンペーンなどを、照明業界を挙げた一大イベントとして毎年実施している。

 「350メートル(の天望デッキ)を用意してもらったのに、曇りかよ!」

 東京スカイツリー(東京都墨田区)の地上から350メートル地点にある天望デッキで、16日に開催したポスターコンテストの表彰式。照明メーカーが加盟する日本照明工業会(JLMA)のアンバサダーで、この日の司会を務めたお笑いコンビ・パックンマックンのパックンは開口一番そう話し、場を盛り上げた。

 JLMAは「あかりの日」の啓蒙(けいもう)やあかりへの関心を高めるために、あかりをテーマとしたポスターコンテストを毎年開催している。21回目となる今年のコンテストには、全国から1138点の作品が応募された。その最優秀賞とスカイツリー賞を受賞した小学生の表彰式が、天望デッキを舞台に開催された。

スカイツリーの5階では31日まで入賞作品を展示している

 最優秀賞を受賞したのは、徳島県徳島市立助任小学校1年の伊勢巧都くん。スカイツリー賞は千葉県暁星国際流山小学校4年の本間悠暖さん。パックンに今の気持ちを聞かれた巧都くんは、「ものすごくうれしい」と緊張しながらも答えた。

 表彰式に参加したJLMAの島岡国康会長は、「あかりは、60年ぐらいの単位で技術が進歩している。暮らしが楽しくなるような、ワクワクするようなあかりが出てきている。もっともっとそういうあかりを普及できるようにしたい」などと照明業界の思いを述べた。

 JLMAは、「あかりの日」である21日から11月4日まで、工業会のウェブサイトにある応募フォームへの入力で、非常灯付きや音声操作機能付きLEDシーリングライトなどが当たるキャンペーンを実施する。工業会の調査で4%という「あかりの日」の認知度を高めるために、リアルだけでなく、ウェブやSNSといったデジタル技術を活用した展開にも力を入れていく。キャンペーンサイトはこちら→。https://www.jlma.or.jp/cp/akari2021.htm