2021.10.22 ノジマ、シンガポールで家電店オープン海外初の自社商業施設内に

2022年春開業予定の「コーツ・ノジマ」の外観

 ノジマは21日、シンガポールで2022年春に開業予定の商業施設に、家電・家具専門店「コーツ」のフロアを会員限定で11月3日に先行オープンすると発表した。

 ノジマが海外で自社運営する初の商業施設「コーツ・ノジマ」にオープンする。同社の完全子会社であるコーツ・アジアの現地子会社コーツ・シンガポールが店舗を展開する。

 コーツ・シンガポールは、シンガポール国内に家電・家具専門店を14店展開している。今回は、シンガポール東部タンピネスにある旗艦店に次ぐ規模で、コーツ・ノジマの1階から3階に約7600平方メートルの売り場を構える。コーツ・ノジマは、地下1階から地上5階建てで、約1万7600平方メートルの規模になる。

 コーツのフロアは、日本のノジマ店舗のように従業員が接客を行い、メーカー派遣のヘルパーを使わない「コンサルティングセールス」を実践していく考えだ。ノジマは現地に日本からスタッフ数名を派遣しており、“ノジマ流"の考え方のもと、現地社員の育成に努めていく。当初はメーカーからの販売員も店頭にいるが、コーツも最終的には社員のみで接客できる体制にすることを目指す。

 シンガポールでは現状、行動制限もあるため、混雑を避けるために、コーツ会員限定で11月3日にプレオープン。6日にグランドオープンする予定だ。

 コーツ・ノジマはシンガポールの一等地であるオーチャード通りに立地する。現地の老舗百貨店「ロビンソンズ」が出店していた部分を借り上げ、自店およびテナントの出店を目指していた。