2021.11.09 米国オハイオ州で天然ガス火力が商業運転 出光興産が参画、米国2件目の高効率ガス火力

 石油元売り大手の出光興産は、参画している米オハイオ州のサウス・フィールド・エナジー天然ガス火力発電所が商業運転を開始したと発表した。同社が米国で参画する高効率のガス火力発電所は2件目になる。最大出力は約118万kW。

 米国市場での発電所運営や電力取引についての知見を得る目的で、日本政策投資銀行と設立した合弁企業を介して、発電所運営会社に2018年に出資(比率27.2%)した。

 米国の高効率ガス火力に出光興産が参画するのは、20年4月に運転を開始した米ニューヨーク州のクリケットバレー天然ガス火力発電所(最大出力約110万kW)に続き、2件目となった。

 今回稼働した発電所は、米ペンシルバニア州の工業都市ピッツバーグから北西約50キロメートルの場所に位置する。ガスタービンと、排熱を回収・利用する蒸気タービンで2回発電するコンバインドサイクル発電を導入しており、発電した電力は、米国最大の卸電力市場を通じて販売される。

 出光興産は18年8月の着工時から事業に参画。その後は、運営会社に役員を派遣したり、発電所に社員を従事させたりするなどしてきた。