2021.11.09 「JASIS2021」幕張メッセで開幕島津製作所、リガクとの協業で会見

JASIS2021の会場。事前登録者数は前年の2%増と好調だ

 アジア最大級の最先端科学・分析システム&ソリューション展「JASIS2021」が8日、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開幕した。日本分析機器工業会(JAIMA)と日本科学機器協会(JSIA)の主催で、会期は10日まで。

 記者会見でJAIMAの中本晃会長(島津製作所会長)は「イノベーションは多様性の中から生まれる」と述べ、最新技術が集う展示会の意義を強調した。

 実展示とウェブ配信のハイブリッドで開催する。テクノロジーやマーケットなど、社会課題に関連したテーマに焦点を当てた各セミナーが開かれるほか、ホール内には講演者と交流する場として特設ステージを設けた。

 ウェブ視聴だけでなく会場に足を運んでもらうための試みとしてポイントラリーも導入。「事前入場登録」「出展社に問い合わせ」といった参加者の行動にポイントを付与し会場で景品と交換する。

 各社展示のうち、島津製作所ブースでは、リガクとの協業に関する共同記者会見が行われた。

リガクと島津製作所の共同記者会見

 リガクのX線装置を国内で共同販売するとともに、分析データ管理用に島津のソフトウエアを共同で利用する取り組み。

 複合分析などユーザーの測定バリエーションが広がるだけでなく、分析結果を一つのソフトで統合的に管理することでデータ改ざんの防止につながるなど、両社製品を一体で運用するメリットを説明した。