2021.12.21 AIで盲導犬の健康管理適性ある犬の共通特性把握へ

センサー付きの首輪を付けた盲導犬の訓練犬

 盲導犬候補の訓練犬に活動量を計測するセンサー付き首輪を装着し、最先端のAI(人工知能)で運動量の変化や健康を管理する取り組みが進んでいる。NECや日本動物高度医療センターなどが連携し、将来的には盲導犬の適性がある犬の共通特性を把握して、不足している盲導犬の育成支援につなげたい考えだ。

 視覚障碍者の安全な移動をサポートする盲導犬になるには、温厚や攻撃性がないなど性格面での適性に加え、訓練センターでの訓練や健康評価など多くの関門があり、最終的に合格するのは全体の3~4割といわれる。

 今回の取り組みは、立体的な動きを検出する三軸加速度センサーと気圧センサーを備えた日本動物高度医療センターの犬猫用活動量計を訓練犬の首輪に装着。センサーから得られる活動量やジャンプ回数、睡眠時間などの活動データをNECのAIが分析し、これまでは難しかったストレスチェックをはじめ、運動量や性格の変化、健康状態の予測といったきめ細かい健康管理を可能にする。(詳細は22日付の電波新聞、電波新聞デジタルに掲載します)