2019.12.06 【SMD/基板内蔵部品特集】北陸電気工業 各種チップ抵抗器など自動車分野拡大に取り組む

耐サージチップ抵抗器

 北陸電気工業は、成長分野に向けてチップ抵抗器、MEMSセンサーなどをSMDとして展開。車載向けとして受注を伸ばしている。同社は成長戦略として、自動車分野での事業拡大に取り組んでおり、18年度に車載向け売上比率を50%台まで引き上げ、19年度はさらに規模の拡大を図っている。

 車載向けSMDとして、エンジンの制御回路向けにサージ耐性、耐パルス性に優れた耐サージ高電力チップ抵抗器、はんだ接合性に優れた長辺電極チップ抵抗器などが代表的。

 耐サージ高電力チップ抵抗器は、特殊な保護材料、構造を採用することでサージ耐圧、耐パルス性に優れたチップ抵抗器。定格電力は1608サイズで0.3W、2012サイズで0.5W、6432サイズで2W、5025サイズで1W、3216サイズで0.5W。

 このほか、環境対応として耐硫化特性に優れた耐硫化チップ抵抗器、電流検出用の低抵抗チップ抵抗器などを用意する。中でも低抵抗チップは電源、モーター周り向けなどで金属板タイプが中心となっている。スマートフォンや高機能モジュールといった高密度実装化を推進する用途には、寸法安定性の高い0402サイズ、0603サイズを拡販する。

 MEMSセンサーは、小型品を充実。気圧センサーは、2.5ミリ角×0.7ミリメートルサイズまで小型低背化した。定格圧力は50-110kPa。容量式湿度センサーは、2ミリ角×0.75ミリメートルの小型薄型パッケージタイプ。

 さらにフォースセンサーでは、2.2ミリ角×1.8ミリメートルサイズの超小型タイプを商品化。耐久性に優れ、微小荷重を高感度、高精度で検知できる。非接触温度センサーは、パッケージをシリコン接合による封止で真空パッケージ化したことで、測定分解能プラスマイナス0.3度という高精度化を実現した。サイズは2.2ミリ角×0.9ミリメートル。

【SMD/基板内蔵部品特集】

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