2022.01.25 シャープ、他社製IoT家電と初連携稼働状況確認やまとめて操作も可能

シグニファイジャパンのスマートライト

 シャープは同社のスマート家電を操作するアプリケーション「COCORO HOME」がシグニファイジャパンのスマートライト「Philips Hue(フィリップス ヒュー)」と連携するサービスを25日から始めた。シャープが他社製IoT家電と連携するのは初めて。シャープ製のネットワークにつながる家電だけでなく、他社の家電を操作できるようになり、利用者の満足度の向上につなげる。

 シャープは2016年からネットワークにつながるAIoT家電を発売。エアコンや調理家電などネットワーク接続する家電の出荷台数は400万台以上となった。現在、610機種の機器がクラウドで稼働中という。

 これらの家電を操作できるほか、稼働状況を確認できるのがスマートフォンアプリCOCORO HOME。サービス対応機器は、シャープ製品だけでなく、ガス給湯器やエネファームなど他社の設備機器とも連携できるようになり、これらの機器も操作できるという。

 今回、シグニファイジャパンのスマートライト15機種(電球、テープライトなど)と連携することで、COCORO HOMEからスマートライトの点灯や消灯の操作ができるようになる。このほか、Philips Hueの専用アプリと連携すれば色や明るさの変更も可能になる。

 今回の連携により、アプリによる家電のまとめての操作が可能となる。アプリの一括操作で帰宅前にエアコンの電源を入れ、給湯器のお湯張りを行い、照明をつけるなど手間を省くことが可能となる。

まとめて操作のイメージ

 COCORO HOMEはシャープのグループ会社のAIoTクラウドのクラウドサービス「AIoTプラットフォーム」と連携している。プラットフォームはオープン指向で、これまでにリンナイやノーリツ、大阪ガス、関西電力、KDDI、J:COMなどのサービスとも連携している。

 今回、Philips Hueの専用アプリとつながることで、機器データを活用し快適な暮らしにつながる新サービスの創出に取り組む。将来的には機器メーカーやサービス事業者の垣根を越える活動を推進し、家の中のデータを集め、新しいサービスの創出を目指す。
(26日付電波新聞・電波新聞デジタルで詳報します)