2022.02.01 【コネクター特集】本多通信工業6ギガ/12ギガbps対応LVDSコネクター開発中

 本多通信工業は、今後も中長期視点での成長に向けた取り組みを強化する。新規案件/新商品の開発と収益力改善の両面で取り組む。

 新規案件/新商品の開発では、ソサエティ5.0で広がる市場に新たな「つなぐ」商品を提供することで社会貢献を目指す。注力するのは、「通信インフラ」「ロボット」「モビリティー」「医療」「半導体製造装置」の5市場。通信インフラ関連では、NTTの光ネットワーク構想「IOWN構想」のアソシエーションである「IOWNグローバルフォーラム」にも参画している。

 新商品開発では、車内ネットワーク向け高速伝送コネクターとして、6ギガbps/12ギガbps対応LVDSコネクターを開発中。既存商品から継承した全面シールド構造により、車両ノイズ対策を施した、ADAS・ADに最適な車載用の高速差動伝送用コネクター。今年度中のサンプル出荷開始を予定。

 産機向けでは、装置向け小型中継コネクターを開発中で、今年度中のサンプル出荷開始を予定する。

 このほか、現商品のアップグレードとして、0.8ミリピッチI/Oコネクターの電流容量アップタイプ、3ギガbpsコネクターのリフロー対応タイプの開発を進めている。

 ウェブの積極活用のため、商品サイトのリニューアルも予定。オンライン展示会の頻度も上げていく方針だ。

 サステナビリティーの推進にも力を注ぐ。サステナブル社会の実現と企業価値向上の両立を目指す。GHG排出量削減では、2032年に13年比で38%削減し、50年にカーボンニュートラルを達成する、という目標を策定した。健康経営の推進や人材力の強化にも注力する。