2022.02.01 【コネクター特集】サムテックジャパン架橋配線可能光コネクターなど拡大

 サムテックジャパンは米SAMTEC社の日本法人。同社が重視するのは①カスタマーサービスの徹底②ミニマムオーダー③カスタム製品対応。米ビショップのコネクターメーカーランキングで2021年も総合ナンバーワン評価を獲得した。

 21年度(12月期)のSAMTECグローバル業績は、売上高が前年比約22%増、受注額は同約46%増となった。特にHPC(ハイパフォーマンスコンピューター)や半導体製造装置、各種インフラ関連などが受注をけん引した。22年度も、SAMTECグローバル、日本法人ともに2桁の増収を見込む。

 製品別では今後も産機や通信、半導体業界向けに、高周波ケーブルアセンブリーやハイスピードバックプレーンコネクター、架橋配線可能な光コネクター「FAREFLY」などのビジネスを拡大していく計画。

 FAREFLYはPCI EXPRESS対応品の超小型光通信システムモジュールの提案に注力。PCIeプロトコルGen3/Gen4を光通信で100メートル送受信可能(Gen4は年内リリース予定)。独自の極小化されたモジュールで、設計工数削減や基板の省スペース化に貢献。PCIeアダプターカードも準備している。

 SAMTECは21年に産業用光モジュールメーカー、米ウルトラコミュニケーション社を買収した。同社はミリタリーやエアロスペース向けの堅ろう製品に強みを持つ。同社買収を通じ、FIREFLY製品の展開強化につなげる。

 次世代ハイスピードコネクター「NovaRay(ノバレ)シリーズ」、COM-HPC規格エンベデッドモジュール対応のアクセラレート「HPシリーズ」のデザインインにも力を注ぐ。