2022.02.28 【空質商品特集】ホタルクス光触媒除菌脱臭機「ホタルクス エアー」

「Hotalux AIR」SP-102

紫外線LEDを採用、重さも3割減

 ホタルクスは、パーソナルスペースでの利用を提案する光触媒除菌脱臭機「Hotalux AIR(ホタルクス エアー)」の販売に力を入れている。新規事業として収益の柱に育てるとともに、新規客の開拓も目指した製品だ。

 ホタルクス エアーは、女性が開発リーダーを務め、デザイン性にもこだわりを持って開発している。幅166×奥行き80×高さ145ミリメートルの小型な筐体(きょうたい)で、会議室やデスクの上、トイレなどパーソナル空間で使いやすい仕様にしている。新規商材でもあるため、マーケティングの一環としてまずはテスト販売を実施。そこでの反響を受けて本格的な展開を決め、開発に取り組んだ。

 「ホタルクス エアー」SP-102として販売する現行機種は、テスト販売した第1弾製品に対し、LEDチップの搭載量を約1.3倍に増やしている。同時に風量を上げることで、除菌・脱臭性能を高めるのにつなげた。

 LEDには、光触媒を効果的に励起させるために、紫外線LEDを採用している。重さも3割減らし、小型・軽量というコンセプトはそのままに、設置場所の自由度も高めている。

 光触媒ユニットにより、空気中に浮遊する菌やウイルスを除去する上、1立方メートルの容器内における試験結果として、たばこやペット臭などの強い臭いを約30分で脱臭できる性能を持つ。光触媒は6カ月に1度程度水洗いするだけで良く、メンテナンス性も高い。

 風量は3段階で調整できる。インテリアになじみやすい円筒形フォルムを採用し、ホワイトとブラックの2色を用意した。

 第1弾のホタルクス エアーは、テスト販売ということもあり、販路を限定していた。昨年2月に発売したSP-102は、電材卸といった既存ルートだけでなく、ペットショップやベビー用品店など新たな客層の開拓にも力を入れている。

 同社は、新事業の立ち上げに注力している。タッチパネルなどの表面除菌に有効な、近紫外線LEDを照射する「Hotalux TOUCH(ホタルクス タッチ)」も製品化。これまで培ってきた照明技術を生かした展開を本格化している。