パナソニックは、高齢者が多く利用する固定電話機で、防犯対策機能はもとより、室内の熱中症警戒や乾燥警戒を「温度・湿度アラーム」で知らせてくれる新型機を3月10日より発売する。離れた家族にも通知が行き、見守りにも安心だ。

　新製品は「熱中症にご注意！」など、大きく見やすい文字を待機画面に表示できるデジタルコードレス電話機「RU・RU・RU」VE-GD78シリーズ（オープン価格 ）。

　高齢になると、皮膚の温度感覚が鈍くなって暑さを感じにくくなったり、加齢により体内の水分量も減るなど、熱中症になりやすい。

　このため、熱中症による救急搬送の半数以上は、65歳以上の高齢者が占めているという。またその半分が住居や仕事場など室内で発生している（総務省消防庁調べ）。

　新製品は、親機に「温度・湿度アラーム」機能を搭載し、電話機が設置されているリビングや寝室などの温度や湿度をセンサーが検知し、熱中症になりやすい温度・湿度になると、音声と液晶ディスプレイの表示、着信お知らせLEDの点灯・点滅（赤色で約30秒点灯後ゆっくり点滅）で知らせる。

　「ポーン」というお知らせ音と、「熱中症にご注意ください。適切な温度と湿度に調節してください。」など音声が1回流れるほか、液晶ディスプレイには「熱中症にご注意！」または「乾燥にご注意！」の文字を表示する。

　また、熱中症警戒の温度・湿度を検知したときに、あらかじめ登録した家族の携帯電話などに自動的に電話をかけて通知することもできるため、離れて暮らす家族の見守りにも役立つ。

　さらに同社電話機で好評の「迷惑防止」（ナンバーディスプレイ対応）と「迷惑電話相談」機能を搭載し、呼出音が鳴る前から通話後まで迷惑電話を防止する機能が充実している。

　市場想定価格は子機1台タイプ（VE‐GD78DL）が税込2万2000円前後、子機2台タイプ（VE‐GD78DW）が同3万2000円前後。