2022.03.09 【産業用ロボット特集】THKならいハンドシリーズなど拡充
「ならいハンドシリーズ」TNH
THKは、直動案内機器「LMガイド」や、LMガイドにモーターや制御装置などを組み合わせたシステム製品(電動アクチュエーター)で培った技術やノウハウを活用し、産業用/サービス用の両分野のロボット事業の拡大に取り組んでいる。
「ならいハンドシリーズ」TNHは、さまざまなワークの凹凸に合せて12本のシャフトをならわせてロックする「ならい機構」を採用したロボットハンドで、12個の吸着パッドと内蔵した絞り弁でワークを吸着する「ならい吸着ハンド」、ワークの把持(はじ)力と把持速度を容易に制御可能な「ならいグリップハンド」、用途に合わせてカスタマイズ可能な「ならいユニット」の3種類を展開する。
電子部品組み立て用ピック&プレースロボット「PPR」は、電子部品を構成する微細なワークを吸着し、ベースへの移載や組み立てを素早く正確に行うためのロボット。電子部品組み立て工程の生産スピード向上とワークダメージ低減を両立できる世界初の工程最適型ロボットとして市場に投入している。
さらに産業ネットワークのこれまで通信方式はEtherCAT、MECHATROLINK Ⅲのみに対応していたが、ソフトウエアのアップデートでPPR専用のコントローラー機能を拡張し、EtherNet/IP機能を追加。EtherNet/IPを利用可能にした。
AMR(自律走行搬送ロボット)にも参入し、「SIGNAS」を販売している。ルートテープを必要とするAGVとは異なり、内蔵カメラで目印となるサインポストを認識しながら移動する独自の自律移動制御システムを搭載している。
サービスロボットでは接触による感染リスクの低減に貢献する「検温ロボット」、自律移動が可能な次世代型ディスプレーショーケース「ディスプレイロボット」など拡充している。