2022.03.15 新電力のイーレックス 、都市ガス事業を販売子会社に譲渡18年から家庭向け中心にセット販売

 新電力大手のイーレックスは、グループ会社で電力小売事業を担う販売子会社、エバーグリーン・マーケティング(東京都中央区)に、都市ガス小売事業を譲渡すると発表した。都市ガスとのセット販売などを手掛けており、「顧客へのサービス提供をやりやすくし、拡充に資する」(イーレックス)という。

 大規模事業者向けに提供するエバーグリーン・マーケティングの100%子会社で、家庭向けなど低圧を担うエバーグリーン・リテイリング(同)が2018年4月からセット販売を開始し、グループとして都市ガス事業に参入した。

 これまでイーレックスがガス会社などから都市ガスを調達していたが、事業全体を販売子会社に移す。

 家庭など低圧の電力小売りの顧客は27万2000件に及ぶ。一部の顧客に、都市ガスの供給を合わせて受けたいというニーズがあり、サービスの一環としてセット販売してきた。

 イーレックスグループは国内有数規模のバイオマス発電所を持つ。5カ所の合計出力270MWで発電した電力や、卸売市場などから調達した電力を供給している。