2022.03.16 【スマートエネルギー総合特集】ポニー電機遠隔操作型の共同研究開発評価の新事業を立ち上げ
リモートで評価、迅速に開発
ポニー電機(群馬県藤岡市)は、蓄電池・太陽光/燃料電池用パワーコンディショナーなど幅広いエネルギー分野のパワーエレクトロニクス(パワエレ)製品の受託開発を行っている。この受託開発を通じて技術力を高め、多種多様な顧客ニーズに対応する。
今回の展示会はスマートグリッド展に出展。15年にわたりパワエレ受託開発を続け、受託400件の実績とパワエレ博士7人(グループ合計)の体制を構築してきた。創業時から行っているトランス・リアクトル事業も継続している。
同社はこのほど、9000万円の投資を行い、パワエレの「遠隔操作型の共同研究開発評価事業」を立ち上げた。これはスマートグリッドに使われるシステムやインバーターなどの実証評価や共同研究を請け負う事業。
群馬県の本社で試作品を試験する環境を構築し、顧客と同社の開発拠点(横浜市西区)を遠隔で接続して、駆動や観測を行い、共同で試験を実施する。開発拠点から装置を操作し、顧客はリモートで参加。
オシロスコープの波形から電力計まで操作・観測ができるため、実際に行う試験と同様のレベルとなる。さらに自社製のリアルタイムモニターで、機器のマイコン内の定数もリアルタイムで見ることができる。リモート状態で共同研究評価が行えるため、顧客の開発を迅速に進められる。
大容量の電力試験や評価、長期の実証試験、複数の評価試験などの場合に顧客メリットが出やすい。長期の大容量試験などは試験室をレンタルすることも可能だ。
スマートグリッドに使われるシステムの実証試験や評価、バッテリー充放電特性評価、他社充電器の特性評価、恒温槽における充放電特性評価、各種モーター試験、リアルシステムの実動作試験解析なども行う。