物語の舞台は、ネオンきらめき、銃声とどろき、毎夜、血の雨が降るクライム・シティ。サマンサ＝サム（カレン・ギラン）はその街の暗殺組織に属する腕利きの殺し屋。あるミッションをめぐり、8歳の少女エミリー（クロエ・コールマン）の命と、組織への忠誠心のどちらかを選ばなくてはいけなくなったサム。組織を裏切り、少女と共に夜の街を駆け抜ける選択をした。

　幼き日、殺し屋だった母スカーレット（レナ・へディ）に捨てられたサム。頼る者なき無力な少女を、かつての自分と重ねていた。殺し屋との死闘を繰り広げる中、サムは母や母の同志で殺し屋だった3人の女性アナ・メイ（アンジェラ・バセット）、マデリン（カーラ・グギーノ）、フローレンス（ミシェル・ヨー）と再会し、悪の組織への反撃を開始する。

　クエンティン・タランティーノ監督から絶賛され注目を集めたイスラエル出身の鬼才、ナヴォット・パプシャドが監督と脚本を務めた。血しぶき舞う激しい銃撃戦も、画作りが美しく見入ってしまう。

　18日から、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー。