2022.03.25 【関西エレクトロニクス産業特集】東亜無線電機ショールーム展開で体験の場提供

オリジナル防音室「音守」

 東亜無線電機は、ウェブ会議や動画の撮影時などに使える段ボールと吸音材を組み合わせた一人用の簡易防音室「音守」にIoTオプション設定を用意した。室内に各種センサーを設置し、遠隔監視や室内環境の見守りを行う。ショールーム展開で体験の場も増やしていく。

 音守は「周囲の音を気にせず集中して仕事ができるスペースが欲しい」という顧客の声から生まれた製品。吸音材メーカと共同開発を推進。2020年8月からは、マーブル、アースウォール、コンポジット、ウォールナット、チークの5色を追加し、元々あったモノグラムを加え6色展開とした。

 IoTのオプションは温度や湿度のセンサーと組み合わせ、室内の環境を監視。また、使用状況管理や音、CO₂のセンサーのオプションも今春に用意する。同社が展開するIoT機器と組み合わせ使用環境を改善する。

 同社は今年1月下旬にインテックス大阪(大阪市住之江区)で開催されたIT専門展「IoT&5Gソリューション展」に出展。ここでは音守のIoTと連携させ、室内管理の状況を実機で実演。多くの来場者にアピールした。

 現在は大阪(2カ所)、東京、名古屋でショールームを開設している。通販などでも販売を強化するとともに、販売店も募集し、各県にショールームを展開する。