2022.03.30 バーチャルプロダクションに注力ソニーPCLが新たなクリエイティブ拠点

佐藤代表取締役執行役員社長

 ソニーPCLは、LEDウォールにリアルタイムレンダリングで生成した3D映像を投影できるIn Camera VFX機能を組み合わせたバーチャルプロダクションに取り組んでいる。

 近年、映像制作の新しい手法として、現実の空間とバーチャル空間を融合した新しい表現方法を可能にする新技術「バーチャルプロダクション」が注目されている。

 同社は先端技術を活用した制作機能を備えた新たなクリエイティブ拠点として、2月1日にバーチャルプロダクションスタジオ「清澄白河BASE」をオープン。同スタジオはソニーの高画質LED ディスプレイ「Crystal LED Bシリーズ」(LED画素ピッチ1.58ミリ)を曲面状に配置。スタジオカメラはソニーのデジタルシネマカメラ「VENICE」、光学式カメラトラッキングシステムはMo-Sys「Star Tracker」、送出システムはEpicのゲームエンジン「Unreal Engine4」を使用している。

 同スタジオは先端技術とクリエイティブが出会い、新たな表現法を追求し、想像を超えるコンテンツと感動を生み出す拠点(発信拠点)と位置づけ、バーチャルスタジオだけではなく、技術開発を含めた最先端の幅広い活動を展開していく考えだ。

 同社の佐藤倫明代表取締役執行役員社長は、「ソニーの最先端技術と当社が持つさまざまな映像制作のノウハウの提供を通じて映像制作者やクリエイターの思いを形にするクリエイティブワークとエンタープライズが求める正しい映像ソリューションを実現していく」と語った。

(31日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)