2022.04.04 電機各社トップの新入社員への訓示(順不同)電子デバイス・材料②
誠意と挑戦が鍵
デンカ・今井俊夫社長 重点分野の「環境・エネルギー」「ヘルスケア」分野の製品群が大きく伸長している。企業理念の中核をなす行動指針の第一は「『誠意』と『チャレンジ精神』で、果敢に難題に挑みます」。皆さんの最も重要な「成功のための鍵」となる。仕事が社会にどうつながるかなど勉強を重ねながら「ストーリー」を描いてほしい。
自分なりの答えを
FDK・長野良社長 グループの経営理念「進化に挑戦輝く未来と笑顔のために」。進化とは、挑戦とは、輝く未来とは、笑顔は誰のものか。一言一句の意味を考え自分なりの答えを見つけてほしい。グループのビジョンを経営理念と併せて意味するところを理解し、自分の言葉で説明できるようになってほしい。困難への抵抗力をつけられるよう力を発揮してほしい。
挑戦と自律性
JSR・川橋信夫社長兼COO 経営方針で掲げる通り、デジタルソリューション事業とライフサイエンス事業をコアと位置付ける。新規事業にも注力し、成長の取り組みを実行する。皆さんに大きく三つを期待する。挑戦と自律性、自ら変化できるかどうか。そして考えやスキルが違う人とも尊重し合い、認め合ってほしい。安全と健康も決して忘れずに。
良い身体を保つ
クラレ・川原仁社長 会社に入り、まず一番大事なことは、良い身体の状態を保つこと、健康であること。次に、皆さんは社会人として、それぞれが立派な一人の大人であることを常に心掛けてほしい。これから皆さんが社会人生活を送る上で、仕事に取り組む際に私が大事だと考える心構えは次の3点。①分からないことは、遠慮せずに周りの人や先輩、上司に聞く②与えられた仕事や役割で、ベストを尽くす③自己研さんを続ける。
活性化の原動力に
タムラ製作所・浅田昌弘社長 創業100周年の2024年を最終年度とする中計「Energize the Future 100」が4月から始動する。エレクトロニクス市場で力強く存在感を発揮できるよう、100周年とその先の未来に向け変革の3年間としたい。コロナ禍を越え入社する皆さんに大いに期待する。グループ活性化の原動力となってほしい。
前向きな失敗を
キオクシア・早坂伸夫社長 同期の仲間同士、互いに尊重し合い、議論を重ね、周囲の人と積極的にコミュニケーションを取り、切磋琢磨(せっさたくま)してほしい。そして失敗を恐れず、たくさんの「前向きな失敗」を経験すること。その積み重ねがさらなる成長を促してくれると思う。皆さんの活躍を心から楽しみにしている。
うねりの先を想定
昭和電線ホールディングス・長谷川隆代社長 インフラを担う製品を作る私たちは、どのような状況でも生産や工事現場、物流拠点を稼働させ、社会に貢献する責任がある。中期経営計画を昨年書き換え、今日が新しい中計の初日。脱炭素の政策などの中、世の大きなうねりの先を想定し大きな好機にできる。私たちの力が試される時代。共に挑戦し会社を成長させたい。
安全・健康を優先
古河電気工業・小林敬一社長 安全と健康は全てに優先する。率先して「ご安全に、ご健康に!」とあいさつしてほしい。三つを伝えたい。まず素直であること。周囲の応援を得て情報や知恵が自然と集まる。また、頑固である(諦めない)こと。「未来を創る」といった夢や情熱を抱いてほしい。そして、感謝の気持ちを持つこと。次の世界をつくる一員として社会に役立っていこう。
やりがい実現を
住友化学・岩田圭一社長 人類の課題・カーボンニュートラルへ向け、目標の2050年までの期間は皆さんが社会人として成長する時期と重なり、重要な役を担うと期待する。①住友化学で働くことを通じて人生のやりがいを実現する②世界を意識して仕事する人材になる③安全文化・コンプライアンスの重要性を肝に銘じる、の三つをお伝えしたい。
できる理由を発見
ミネベアミツミ・貝沼由久・会長兼社長 経営理念は「より良き品を、より早く、より多く、より安く、より賢くつくることで、持続可能かつ地球にやさしく豊かな社会の実現に貢献する」。さまざまな社会的課題を、一緒に解決していこう。新しい視点で社内の多様性をさらに広げてくれることを期待する。今までこうだった、ではなく、「できる理由」を見つけるチャレンジをしてほしい。