2022.04.01 「課題解決にチャレンジを」経産相やデジタル相が若者に熱いメッセージ

入省式で訓示する萩生田経済産業相=1日、東京都千代田区

 新年度がスタートした1日、東京都千代田区の中央省庁で新規採用職員の入省式などが相次ぎ開かれた。日本経済の成長や社会のデジタル化など直面する課題解決の一翼を担うべく、新たな一歩を踏み出した職員たちは活躍を誓った。

 経済産業省には、外局などを含めて約300人が入省。本省には約200人が集まり、3年ぶりという大臣の訓示が行われた。

 萩生田光一経産相は「行政の根幹は国民からの信頼だ。まず一人一人がそれを自覚し行動してほしい」と前置きした上で、日本経済に横たわる課題を解決する役割を強調。長引く新型コロナウイルス禍で傷ついた地域や中小企業への支援のほか、民間投資を促す経済産業政策の新機軸などに取り組む決意も述べた。

 さらに萩生田氏は、「一歩前に出て、自らの挑戦によって山積みする課題を解決し、新しい時代を切り拓いていく気概を持って、全身全霊で仕事に取り組んでほしい。失敗を恐れず、チャレンジしてほしい」と激励した。

 デジタル庁は同庁として初めて新卒採用。入庁式には新卒などで入庁した12人が参加し、新たな門出を迎えた。

 昨年9月の発足時に600人程度だった職員数は拡大。80人超増員し、約730人の体制を整えた。内訳は、官庁出身が約450人で、民間出身が約250人などという。

入庁式で訓示する牧島デジタル相=1日、東京都千代田区
デジタル庁への入庁者を代表して宣誓する新入職員=1日、東京都千代田区

 冒頭の訓示で牧島かれんデジタル相は「デジタル庁はグローバル企業に似たようなところがあり、12人を含めて多様な知見や経験を持った方たちが集まっている。オープンでフラットな新しい形がある」と強調。その上でデジタル社会の形成に向けた司令塔を担う同庁の使命に触れ、「『こうなったらいいな』と思い描いている未来が早く実現できると国民が期待しているということを、皆さんが心の中に置いて一つ一つの業務に当たってほしい」とエールを送った。