2022.04.01 ソフトバンクと京都府立大が包括連携協定5Gで研究教育成果向上へ

協定書を交わしたソフトバンクの宮内会長(右)と京都府立大学の塚本学長

 ソフトバンクと京都府立大学は1日、包括連携協定を締結した。同大構内に5Gネットワークを整備し、研究教育に役立てるなどSociety5.0の実現に向けて取り組む。

 同日、同大学内で協定締結式が開かれ、ソフトバンクの宮内謙会長と同大の塚本康浩学長が協定書を交わした。 宮内会長は「5Gを使って研究教育の成果を上げたいというお話をいただき、同大の大きな意欲を感じた。社会課題の解決につながる成果がでる可能性がある」、塚本学長は「世界屈指のプラットフォーマーとの連携により、新たなビジネスが生まれることを期待している」と話した。

 協定は、宮内会長が同大出身であることが一因となり締結にいたったという。宮内会長は「10月をめどに構内を5G化したい」と話し、敷地内に1、2基の5G基地局を整備する予定。5G通信の高速、大容量、低遅延といった特長を生かし、隣接する府立植物園のリアルタイム3D観察会、文化遺産調査の中継などに活用する。

 その他、5Gを活用した研究テーマを募る学内コンペや、スタートアップの育成などにも取り組む。