2022.04.14 ヤマハが埋込型平面SPシステム投入さまざまな場所に「音」の付加価値

埋込型平面スピーカーシステム「YFS」

 ヤマハは、薄く・軽い性質を持つ平面スピーカー「flatone(フラットーン)」を採用した埋め込み型の平面スピーカーシステム「YFS」(オープン価格)を6月下旬に発売する。

 スピーカー部には、薄く・軽い性質の紙を主な素材に使った平面スピーカーflatoneを採用している。また、磁石を使わない静電容量型のため、設置場所の自由度が高いだけでなく、距離が離れることによる音量の減衰が少ないことも特長となる。

 スピーカーの面積によって指向性が変わる性質を活用して、水平・垂直方向に鋭い指向性を持つ面音源のスピーカー「WS-FS-4525」と、垂直方向に鋭い指向性を持つ線音源のスピーカー「WS-FS-9015」の2モデルを用意した。

 YFSでは、用途や流したい音声によって使い分ける2モデルの専用アンプリファイアーを用意した。「WS-FA-COM」は、アナウンス音やBGMなどを再生する一般的な用途に適しており、AUDIO IN端子で音源を入力する。「WS-FA-SPS」には、同社のスピーチプライバシーシステム「VSP-2」にも採用されている情報マスキング音と環境音を内蔵しており、平面スピーカーからサウンドマスキングを再生することで、音を届けるだけでなくプライバシーが求められる場所にも最適。

 薄く軽量で、設置場所の自由度が高いYFSは、ほかの製品との組み合わせを前提とするスピーカーシステム。他製品やサービスと組み合わせることで、「音」の付加価値を高め、空間に関わる音の課題解決や新しいソリューションの提案につながる。

 例えば、オフィス家具メーカーとの協業では、コロナ禍で増加した遠隔コミュニケーションによる音問題解決へのニーズに着目し、周囲にWeb会議中の会話音声が聞こえにくくなる空間と快適なWeb会議を両立するソリューションを提案している。