2022.04.22 お試し、実質再エネ100%電気東京ガスが全顧客に、環境の日に合わせ

東京ガスが実施するデマンドレスポンスのイメージ

 実質再生可能エネルギー100%の電気をお試し―。東京ガスは22日、「環境の日」である6月5日に、電力小売り契約している全ての顧客に、実質再エネ100%の電気を1日分だけ供給すると発表した。追加費用などはなく、通常の電気と同じように使用できる。この効果で、排出される二酸化炭素(CO₂)を推定で6000~7000トン削減できるという。

 同社は、料金プラン「さすてな電気」を契約した世帯に、再エネ電源由来の電力と証明する非化石証書などを使って実質再エネ100%電力を供給している。この電力と同等のものを1日限定で利用してもらう。同社としては初めての取り組みだという。この電力を使ったことで、削減できたCO₂量を会員登録した世帯などに通知するサービスも行う。

 同社は、電力小売りに2016年4月に参入。一般家庭を中心に都市ガスとのセット販売などが好調で、今月中旬に電力契約が300万世帯を突破した。同社は「1日限定だが、社会課題の解決について顧客と一緒に考える日にしたい」と話す。

 また、電力需給の逼迫(ひっぱく)に対応するため、電力小売りしている顧客に自発的な節電を促す「デマンドレスポンス」の取り組みを7月から本格的に展開することも明らかにした。夏、冬の通年で参加してもらい、10万世帯に節電の協力をしてもらうことを目指す。