2022.04.26 東京ドームでシェアオフィス展開三井不動産、グラウンドでフィットネスも

仕事前に東京ドームのグラウンドでフィットネスに汗を流す人たち

 東京ドームのグラウンドでフィットネスをし、観覧席のラウンジをサテライトオフィスとして仕事をする。そんな期間限定のサービスを、三井不動産が今月、展開している。法人向けシェアオフィスサービスの会員向け。28日までに計5日間開催し、反響を見て今後の展開を検討する。

 ワークスタイリングは、ビルのフロアのほか、グループのホテルや商業施設なども活用し、法人向けに多様なワークスタイルを提案している。コロナ禍もあってシェアオフィスのニーズが高まる中、非日常空間や体験型サービスといったものを提供し、反応を探る一助にと今回、ドーム会場に開いている。

 場所柄、野球ファンのベテラン層の男性が多いかとも思われたが、ふたを開けると女性も、また若手も多く利用。グラウンドで選手気分を味わえる貴重な機会とあって、記念撮影し合う利用者も。

 ドームは、過去最大規模のリニューアルを実施したばかり。国内最大級のメインビジョン新設や顔認証などDXも進めている。今回のようなサービスも、施設の有効活用の一助になる可能性がありそう。

 三井不動産は、IT系スタートアップが利用しやすいリノベーションも都内で手掛け、そこでもオンラインイベントなどを催し、「体験」提供に力を入れる。ふだんと違った環境で対話できることで、新たなアイデアが浮かぶ、といったことも見込む。
(26日付電波新聞・電波新聞デジタルで詳報します)