2022.04.27 「着て動けば抗菌」の素材、ピエクレックスPRに武井壮さん

キービジュアルの武井さん


 運動などして力が加わると電気が発生し、抗菌性能を発揮できる。そんな「発電繊維」を手掛けるピエクレックス(滋賀県野洲市)は、タレントで元アスリートの武井壮さんをブランドアンバサダーに起用。発表会では、年内に複数の製品化が実現するとの見通しや、繊維のリサイクルにも取り組む方針を示した。

 同社は、村田製作所と帝人フロンティアの合弁会社。ポリ乳酸(PLA)の圧電性を生かした素材、ピエクレックス(社名と同じ)を手掛ける。合弁の母体両社の強味を持ち寄り、マスク関連など用途拡大を図っている。

 武井さんは、環境省サステナビリティ広報大使も務め、元気を届けるイメージやアスリートとしての知見に期待してのアンバサダー起用。都内であった発表会で、武井さんは「多くの人がスポーツで体を動かしている。これをエネルギーとして活用できないだろうかとかねて思っていた。ピエフレックスについても学びたいし、製品企画にもかかわらせてもらえたら」と意欲を示した。

 また、「古いスポーツウェアやユニフォームで、まだ使えるものについて、途上国に届けるといった取り組みが進めば」と、リユースにも期待した。

 大腸菌やブドウ球菌といったものについての効果を打ち出していく同社。力が加わる繊維製品に適するため、ペット用のシートや、インテリアの一部などへの展開も考えられるようだ。発表会や取材で、社長らが今後の商品戦略の一端も語った。(28日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)