2022.05.10 【量販店 梅雨に向けた取り組み 】ベスト電器福岡本店 福岡市中央区

梅雨対策を早めにPOPで訴求

 気象庁の3カ月予報によると、今年は平年より早い梅雨入りになりそうだ。全国の家電量販店では、換気や除湿に役立つエアコンなど、ジメジメした梅雨の時期にお薦めの商品の訴求に力を入れる。

平年よりエアコン動き早い

 福岡管区気象台が4月下旬に発表した3カ月予報では、6月は平年より曇りや雨が多い見込み。ベスト電器福岡本店(福岡市中央区)では、エアコンや除湿機などの動きは昨年より早く、下見に来る人も多いという。

 単体の除湿機ではコンパクト化が進み、ナノイーエックス搭載のパナソニックが人気。「新型はコンパクトで場所を取らず、1人暮らしでも使いやすい」と3階フロア担当の伊藤総一郎さん。今年は消臭能力がさらに強力になり、臭いの元になる菌を除く除菌機能で、部屋干し需要に加えてクローゼットの中の除湿などにも使える。

 洗濯機を回す回数や部屋干しが多い家庭では容量の大きい機種が主のため、使わない時期に収納するスペースがないという理由で、年間通して使えるシャープの除湿・加湿空気清浄機も支持されている。

 パナソニックのナノイー、シャープのプラズマクラスターなど除湿機でも除菌機能はキーポイント。プラス消臭機能があるものが売れている。エアコンとの相乗効果もあるので同時購入を勧めているが今は単品購入の方が多い。

 エアコンにはほとんど除湿機能は付いており、部品不足もあるため、除湿を兼ねて早めの買い替えを勧めている。

 富士通ゼネラルは熱交換器加熱除菌で内部洗浄し、清潔感が高いのと、ヤマダオリジナルモデルは価格が抑えられているため、リビングタイプの大型でも薦めやすい。三菱はパーツの取り外しが簡単で、自分で清掃したい人には高評価。国産という点も支持されている。