2022.05.30 スパコン「富岳」、4冠逃す 2部門で5期連続世界一
スーパーコンピューター「富岳」
富士通と理化学研究所は30日、共同開発したスーパーコンピューター「富岳(ふがく)」がスパコンの計算性能を競う四つの世界ランキングのうち、2部門で5期連続1位を獲得したと発表した。残る2部門は2位となり、5期連続4冠は逃した。
富岳が世界一となったのは、物理現象をコンピューターでシミュレーション(模擬実験)する際の処理性能を測る「HPCG」と、実社会の複雑な現象やビッグデータなどの大規模グラフ解析性能を示す「Graph500」。2位との性能差はHPCGが約5.5倍、Graph500が約4倍に上るという。
高速計算を安定して実行できる総合的な性能を示す「TOP500」と、人工知能(AI)の開発で使われる計算性能の指標「HPL-AI」はいずれも米国企業にトップを譲ったものの、幅広い用途での富岳の能力を裏付けた。
(詳細は31日付の電波新聞、電波新聞デジタルに掲載します)