2022.06.01 【電波の日特集】アイコム初の5G対応通信機器を発売、スマート工場などへ提案

間もなく発売予定の「5G対応エッジゲートウェイ」

 アイコムは、5G関連製品からアナログ・デジタルのアマチュア無線機など幅広い製品群を発売している。

 同社初の5G対応通信機器となる「5G対応エッジゲートウェイ」を間もなくリリース。スマートファクトリーなど、工場向けの提案を強化する。

 新製品は、大量のデータを低遅延かつ高速に多数の端末とやり取りできる5Gの特長を生かし、さまざまな産業機器と接続することが可能。音声・画像などをシームレスに送受信可能な、新しい無線通信ソリューションを提供するデバイスとして開発している。

 5Gのほか、Wi-Fi6(IEEE802.11ax)準拠の無線通信に加え、有線LANインターフェースなども搭載。また、USBポートや汎用(はんよう)の入出力端子を備えたIoT機器にも対応。工場内のセンサーなどの既存設備にも対応し「ネットワークインフラのレイアウトフリー化」の一端を担うキーデバイスとして、さまざまな業種・用途で利用できるようにする。

 まず和歌山アイコムで導入。製造工程のロボット化を含むスマートファクトリー化を目指す。関連展示会にも出展し、アピールを強化する。

 既存の無線機のリリースも連続して行っている。3月中旬に発売したのは、144/430メガヘルツデュアルバンド5WFMトランシーバー「IC-T10」「IC-S10」。簡単操作と優れた基本性能を実現したハイコストパフォーマンスモデル。屋外でも安心して運用できるIP67の防じん/防水性能で雨や粉じんの中でも、安心して運用できる。

 HFから430メガヘルツオールバンド、DVを含むオールモードに対応にした10Wトランシーバー「IC-705」も3月に発売。多彩なバンドをSSB、CW、RTTY、AM、FMに加え、D-STARのDVモードで楽しむことができる。

 1月に発売した国際VHFトランシーバー(据置型/25W)「IC-M510J」は、世界三大デザイン賞の一つ「iFデザインアワード2022」を受賞した。