2020.01.06 【年頭所感】マスプロ電工 端山佳誠社長

端山佳誠 社長

「変革」が求められる2020年

 明けましておめでとうございます。今年は、7月から東京五輪・パラリンピックが開催され、新4K8K衛星放送でも、多くの競技が放送される予定です。その場に居るかのような臨場感のある4K・8K映像で観戦したい、というユーザーの声は多く聞かれ、当社としては、アンテナからチューナまでの、全ての新4K8K衛星放送受信機器を取りそろえ、4K・8K市場の要求に応えていくつもりです。

 今年は令和初の新年になります。今までの私たちを振り返ってみますと、放送の完全デジタル化や、放送と通信の融合など、マスプロ電工は時代環境の変遷に合わせて、組織体制の強化や様々な改革を行い、成長市場における事業戦略を進めてきました。

 その一つが、IoTソリューション機器への取り組みです。昨今、働き方改革が叫ばれていますが、RFIDやLPWAなど、モノをインターネットにつなげて、業務効率を上げる通信機器を、15年から製品化してきました。

 これから、労働人口の減少や少子高齢化に伴い、業務の省力化を目的にしたニーズはますます拡大していくと想定しており、さらなる注力が必要と考えています。

 また、セキュリティカメラ機器は、防犯意識の社会的な高まりを背景に、この市場に参入し、今では多くのラインアップをそろえるまでになりました。今後も商品力を強化するため、操作性や利便性の高い製品を市場投入していくつもりです。

 今年は、これらの新しい事業も含め既存事業など、今まで以上に「変革」が求められると強く感じています。その理由は、第4次産業革命の進展で、社会の在り方そのものを揺さぶるような流れが起きているからです。その技術革新がもたらすインパクトは非常に大きく速く、我々を取り巻く環境も大きく変化していくと思われます。

 あらゆる変化への対応を恐れず、現状を打破していくことこそが、事業の成長戦略への礎となり、そのことが、顧客に求められる企業になっていくと信じています。