市販カーナビゲーションシステムの最新モデルはエンターテインメント機能が充実してきている。特に高音質で音楽を楽しめるようCDより高音質なハイレゾリューション音源への対応を進めているほか、パイオニアやアルパイン、ケンウッドはナビだけでなくスピーカーやアンプなども充実している。

　後席用のモニターも製品群が増え、天つり型のほか、前席のヘッドレストに装着するプライベートモニターなどもある。子育て家族に人気のミニバンやSUV（スポーツ多目的車）などに向けた車種専用設計のモニターも増え、移動中でも後席では動画コンテンツを高画質で楽しめるようにしている。

　音楽や映像再生ではパナソニックの「ストラーダ」が唯一ブルーレイの再生ができるほか、ケンウッドはナビ画面でスマートフォンの動画をワイヤレスで楽しめるようにしている。

　パイオニアは、いち早くクルマのオンライン化に取り組み始めた。Wi-Fi環境を車内につくることでインターネットのさまざまな音楽や動画コンテンツを楽しめるようにしたほか、「サイバーナビ」はNTTドコモのサービスと連携し、低価格でインターネットコンテンツを定額で楽しめる。さらに、今年はナビとドライブレコーダーと通信を備えた全く新しい車載端末「NP1」を発売。新たな移動シーンを提案する。

　アルパインは大画面ディスプレーオーディオを投入し、スマホ連携を前面に出す。カーナビやカーオーディオの取り付けキットを手掛けるカナック企画は純正オーディオの音を飛躍的に改善できる、外部アンプやウーハーが簡単に取り付けられるコードを開発した。「純正でも高音質が楽しめるようになる」という新たな提案を進めていく。