2022.06.28 東北電力グループ、自動車のサブスク事業DeNAグループと連携

 電力小売りや新規事業を手掛ける東北電力フロンティア(仙台市青葉区)は、DeNAグループと連携し、自動車のサブスクリプション(定額制)サービスを始めた。毎月一定額を支払えば、全メーカーのほぼ全ての車種の新車をリースで利用できる。

 サービスは「東北電力フロンティアで乗ーる」。DeNA SOMPO Carlife(東京都渋谷区)のサービスと連携して提供する。

 初期費用などは必要ない。自動車税なども含む定額で、新車を利用できる。一定期間を過ぎれば、車はそのままマイカーとして所有可能だ。

 日本自動車リース協会連合会のまとめでは、個人向けのカーリースは2021年に約43万8000台と、40万台を突破し、増加傾向が続いているという。

 東北電力が主に電力供給する東北6県や新潟県では、移動手段として乗用車が不可欠だ。カーシェアリングなど車を所有する以外のサービス提供が生まれていることから、地域でのニーズを見込み、定額サービスを開始した。

 車に関連する費用負担を平準化することで、気軽にカーライフを楽しんでもらう狙いもある。電力料金などとは連動しておらず、そのほかの地域からも申し込める。

 「車に関して顧客の関心は移っている。ニーズに応じたサービスを提供していきたい」(東北電力フロンティア)。