2022.07.12 STとGF、仏に半導体工場建設へ300ミリウエハー対応、7900億円投入

 スイスの半導体大手STマイクロエレクトロニクスと半導体受託生産の米グローバルファウンドリーズ(GF)は11日、フランスに300ミリウエハー対応半導体工場を建設すると発表した。投資額は公表していないが、仏政府からの補助金含め計57億ユーロ(約7900億円)規模となる見通し。

 新工場は、仏グルノーブル近郊にあるSTの既存の製造拠点、クロル工場に隣接して建設される。

 2026年に量産を開始し、自動車、産業、IoT、通信インフラ市場向け半導体を生産。フル稼働時には年間62万枚を生産する計画だ。1000人規模の新規効用の創出も見込む。

 欧州委員会(EU)は今年2月、域内の半導体生産の拡大や研究開発強化を図る欧州半導体法を発表。2030年までに官民で430億ユーロを投じ、世界半導体市場における欧州のシェアを現在の2倍の20%に引き上げるとの目標を掲げた。今回のSTらの新工場建設にはEUおよび仏政府から資金援助が行われる見込みだ。

(13日付電波新聞/電波デジタルで詳報します)