2022.07.21 【LED照明総合特集】東芝ライテック除菌・脱臭機「UVish」
約25畳の広さに対応する据置タイプ「UVish」
100平方メートル対応品追加、より広い空間での利用提案
東芝ライテックは、深紫外線LEDと光触媒を使う除菌・脱臭機「UVish(ユービッシュ)」シリーズの販売を加速する。100平方メートル(約25畳)の空間に対応した「UVish 据置タイプ100/壁掛タイプ100」2機種を発売し、さまざまな施設への導入を目指していく。
ユービッシュは小空間向けの30平方メートル(約8畳)タイプを昨年7月に発売。大型タイプはそれに続く第2弾の位置付けで、病院の待合室や社会福祉施設の食堂、学校の教室など、より広い空間での利用を提案していく。
据置タイプは、除菌方式に従来の殺菌ランプではなく、小型な光源である2種類の紫外線LED(除菌用、光触媒用)を採用することで、奥行き150ミリメートルの薄さを実現。シンプルなフォルムで壁面にすっきり収まる。空間に溶け込み、圧迫感を感じさせないデザインに仕上げている。
壁掛タイプは、壁面に設置することで、床面のスペースを確保することが可能。床面に機器を置かないため、例えば社会福祉施設では車いすや歩行の邪魔になりにくく、幼稚園や保育園では子どものいたずらや接触・転倒事故のリスクを回避できる。トレーニング機器が多いスポーツ施設でも床面スペースを有効活用できる。
深紫外線LEDはウイルス抑制・除菌、光触媒はウイルス抑制・除菌・脱臭に確かな作用と効果を発揮する。一般的な空気清浄機がウイルスや菌をフィルターで捕集するのに対し、ユービッシュはウイルス・菌の活動を抑制し、臭いの元を分解するため、原因物質を元から抑えることが可能だ。
光触媒フィルターユニットは、水につけ置きするだけの手入れで済む。交換不要のため、交換コストは不要。湿式フィルターと違い、雑菌が繁殖しにくく、衛生的に使える。
IoT化を生かした展開も強化している。カメラ付きLED照明「ビューレッド」を活用したクラウドサービスで、照明の新たな価値提案に乗り出している。
「ビューレッド ソリューション」として、天井から撮影するビューレッドの利点と人工知能(AI)による解析を組み合わせた「侵入検知」と「人流分析」の両サービスを展開している。指定エリアへの人の出入りを検知するサービスと人流を見える化するサービスだが、6月からは、ビューレッドで撮影した手の位置や動きをAIで検知し、作業時間や順序を数値化する「作業分析」サービスを追加した。
三つのサービスを組み合わせることで、生産現場における安全性や生産性の向上につなげることが可能になる。