2022.07.20 新庄監督も期待?354台のLEDで新たな演出日本ハムの新球場、パナソニックが照明設置

新球場に設置するLED投光器。左は2kW相当、右が1kW相当=20日、東京都港区内のホテル

「エスコンフィールド北海道」の完成イメージ(パナソニックの資料から)「エスコンフィールド北海道」の完成イメージ(パナソニックの資料から)

フィールド上の光がウェーブのように流れる演出などが可能になるフィールド上の光がウェーブのように流れる演出などが可能になる

 ビッグボスこと新庄剛志監督が率いるプロ野球・北海道日本ハムファイターズの本拠地となる新球場「エスコンフィールド北海道」(北海道北広島市)の照明設備や総合演出システムを、パナソニックが手掛けることが決まった。屋根などに設置した354台のLED投光器を個別に制御することで、フィールド上の光がウエーブ上に動くなどの演出手法を開発。来年3月の新球場開業後は、これまでにない照明演出を体験することができそうだ。

 パナソニック エレクトリックワークス(EW)社は20日、新球場を運営する「ファイターズ スポーツ&エンターテイメント」とともに都内のホテルで記者会見し、新球場を核とした複合施設「北海道ボールパークFビレッジ」でのパートナーシップ契約を締結したと発表した。日本ハムや新庄監督が目指す新しいスポーツ・ライブエンターテイメントを、パナソニックの製品や演出ノウハウを活用して実現を目指すことになった。

 設置するLED投光器は2kW相当が226台、1kW相当が128台。通常の球場なら500~700台設置するのが一般的とされるが、開閉式屋根付きのエスコンフィールドでは固定屋根側などに設置場所が制限されるため、2種類の投光器を組み合わせるなどの工夫で野球のプレー環境に最適な照明設計を実現したという。EW社マーケティング本部の稲継哲章本部長は「2種類の照明を使い分けている球場はほかにはない」と胸を張った。

 また、照明や映像、音響が連動した総合演出システムを採用。新球場内に約600台のサイネージ(電子看板)を用意し、よりエンターテインメント性の高い試合観戦を体験してもらうことにしている。

(26日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)