2022.08.11 河野氏が新デジタル相に就任「国民生活を便利に」、文面で決意
「デジタル×規制改革」をテーマに平井卓也デジタル改革相と対話する河野太郎規制改革・行政改革担当相=2020年11月、東京都千代田区
10日発足の第2次岸田改造内閣でデジタル相に就任した河野太郎氏は、同日中の記者会見の開催を見送り、就任にあたってのコメントを発表した。この中で「国民生活を便利にするとともに、温もりある社会をつくるためのデジタル化をしっかり進めてまいります」と決意を表明した。
デジタル庁は2021年9月1日に発足。翌月4日発足の岸田内閣で初入閣した牧島かれん氏が、初代デジタル相の平井卓也氏からバトンを引き継いだ。
河野氏は3代目のデジタル相で、デジタル改革と消費者・食品安全を担当する内閣府特命担当相、国家公務員制度担当相も兼任する。文面には「その他の担当においても、現状をしっかり把握し、これまで以上に国民の利益になる行政が行えるよう努力してまいります」とも記した。
牧島氏は、同日午後に開かれたデジタル相として最後の会見で河野氏への期待を問われると、「やらなければならないことは山積している。ただ、デジタル庁の優秀なスタッフによって整理されているので、どの山の頂を登らなければならないかは分かっている。そのプロセスを一緒に引っ張ってほしい」と述べた。来月1日にデジタル庁発足から1周年を迎えることにも触れ、1年間の成果を伝える役割を果たすことに期待感を示した。
また、デジタル化が世界的な潮流となる中でデジタル庁は、日本が提唱した「DFFT(信頼性のある自由なデータ流通)」の具体化も目指している。牧島氏は外務相として活躍した河野氏の国際経験にも注目し、「日本のプレゼンスを世界に示していただけると思う」とも話した。