2022.08.16 世界初、いすに座るだけで不整脈検知のソリューション慶大、家庭や運転中の異変察知へ
センサーが有効かどうかの正解を得るための貼り付け型心電図計
いすの脚の下にセンサーを配置し、座っているだけで心拍を正確に検出できるアルゴリズムを構築、不整脈を自動的に検知することに成功したと、慶應大学が発表した。将来的にはさまざまなタイプの心疾患を検知できる可能性があることもわかった。世界で初めての成果という。今回の研究成果は、家庭内で起こる急性心筋梗塞や心不全の予測に役立つことが期待される。
電子部品業界とのコラボも進めている慶大の研究者らのチームが成功した。「心疾患全般に範囲を広げ、エレクトロニクスやモビリティー業界にも協力を得て開発を進め、家庭内や車などでの異変の検知につなげたい」。
心疾患は、家の中でも突然起きたり、運転中に見舞われたりすることもある。平時からモニタリングできれば、さまざまな予兆・危険が察知できるとみる。今後、センシングやアルゴリズムをさらに研究していくとしている。
(17日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)