2022.09.08 【業務用無線特集】エム・アールエフ バンドパスフィルター、5G関連の引き合い増加

BFHK-2802+

対応周波数の多さ好評

 エム・アールエフ(M・RF)は、高周波部品・機器の販売とコンサルタントを事業目的とする高周波の専門商社で、特徴を生かしたカスタマーサービスに定評がある。

 同社では、米国の高周波デバイス専門メーカー、ミニサーキット社(ニューヨーク州)製のLTCCテクノロジーを利用した準ミリ波5G向けバンドパスフィルター、バラン、カプラーなどの販売に注力している。

 ミニサーキットはLTCC製品の品ぞろえを充実させており、フィルターでは、準ミリ波5G向けバンドパスフィルター「BFHK-2802+」の出荷を開始した。5G n257バンドに対応。同社は、フィルターの対応周波数の多さで好評を得ている。LTCCフィルターのサイズは0202から1206まで。第5世代移動通信規格5G関連での引き合いも増えた。

 同社はLTCCフィルターに加え、LTCCテクノロジーを利用したデバイスの品ぞろえの拡充に努めており、分配・合成器(SCN・SCGシリーズ)、バラン(NCS・TNCシリーズ)、カプラー(DCWシリーズ)などを展開中だ。

 LTCCテクノロジーを利用したバランやカプラーは、従来の巻線タイプと比較して、サイズやコスト面で優位性を持つ。また、LTCCテクノロジーを活用したパワースプリッターの開発も進めている。

 ミニサーキットは1968年設立の高周波部品の老舗メーカー。世界15拠点(開発センター、工場、セールスオフィス)を展開し、27製品群、1万種類以上の豊富な製品を有している。エム・アールエフは、同社の国内代理店として高い販売実績を持つ。