2022.09.26 【九州・山口産業特集】リバウンドエレクトロニクスが福岡に九州営業所開設、調達力やサポート力を発揮
塚原 代表取締役
リバウンドエレクトロニクスは、英国に本社を構える電子部品・半導体の独立系代理店。欧州で培ったノウハウとグローバルネットワークを生かし、多種多様な製品の供給を実現している。10月20日には、福岡市博多区に九州営業所を開設し、11月7日から営業開始予定。地域に根差したきめ細やかなサービスを提供し、さらなる成長を目指す。
九州営業所は九州7県と沖縄を管轄する。半導体製造装置などを中心に半導体産業の集積が進む九州での営業活動を加速し、幅広い顧客とのビジネス拡大に取り組んでいく。同社は人員増強と拠点開設で体制強化を進めており、今年4月京都に関西営業所を開設したのを皮切りに、8月には名古屋に東海営業所を、10月末に九州営業所を開設することで国内での体制をより強固なものにしていく。
日本法人の塚原雅之代表取締役は「九州は日本法人を開設した時から拠点開設を考えていた地域。営業所を置いたことで頻繁に顧客訪問し、手厚くフォローできる。半導体産業が盛んな九州には当社の調達力やサポート力を必要としてくれる企業は多い」と話す。
2021年から続く半導体不足はやや解消しつつあるが、一部製品では依然として品薄感が続く。同社への引き合いも強く、セカンドソースとして長期的な取引を求める企業は多い。
地方での拠点開設による体制強化を進めるとともに、入手困難な製品の代替品提案など新たなサービス拡充にも取り組んでいる。大手半導体メーカー製品と互換性のある製品を取りそろえ、顧客への提案を進めていく。
塚原代表は「今回の半導体不足で設計変更の必要性を感じている顧客も多い。設計変更は時間もコストも掛かるため、フル生産の状況下では対応できなかった顧客も今後検討し始める。EOL(製造中止)も増えているため、互換製品の需要は高く、今後力を入れていく」と話す。
地域に根差したサービスを通じて顧客の部品調達に貢献するとともに、設計変更が必要な顧客には代替製品の提案を行い支援。「外資系でありながらも日本的な商習慣に合わせて対応できる当社の柔軟性を喜んでくれ、顧客が顧客を紹介してくれることもある」(塚原代表)とし、人材育成やさらなる体制強化に取り組んでいく。