新型コロナウイルスの影響で、在宅時間の増加や健康需要の高まりなど、生活や意識に変化が起きた。スポット暖房として、使い勝手の良さから、電気暖房器にも注目が集まっている。

　電気暖房器は、電源を入れてからの素早い立ち上がりでその場を暖めることから、エアコンの補助暖房として毎年一定のニーズがある。床への据え置き型に加え、壁に設置する壁掛け型など、毎年さまざまな製品が発売されている。設置箇所の多様化も進んでいる。

　リビングや寝室など比較的長時間滞在する場所だけでなく、脱衣所など短時間滞在する場所にも設置する。脱衣所では、冬場のヒートショック対策としても有効だ。

　やけどや火災を防ぐ安全性能やチャイルドロック機能、本体が熱くなりにくい製品など、小さな子どもがいても安心な電気暖房器も数多い。

　毎年10月頃から需要が本格化してくる電気暖房を含む暖房機器。需要のピークでもある12月に向けて、各メーカーや販売店が市場を盛り上げていく。

　家電量販店では、電気暖房器コーナーが本格化している。エアコン売り場付近に電気暖房器コーナーを展開する店舗も多く、エアコンと合わせて使用することを提案しやすい店づくりを行っている。

　売り場では、オイルレスヒーターを大々的にコーナー展開。熱くならないことや、空気を汚さないことから「赤ちゃんがいても安心」とPOPで掲示している。

　エンドユーザーに向けた電気暖房器に関する訴求活動にも力が入る。日本電機工業会（JEMA）では、電気暖房器の経年劣化が原因で発生する火災事故の未然防止に努めている。電気暖房器使用中やシーズン後の片付けの際の安全啓発チラシを作成。事故を未然に防ぐため、日頃から製品とその周辺のチェックを行うよう、広く呼び掛けている。

　コロナでは、オイルレスヒーター「ノイルヒート」のイメージキャラクターとして、俳優の竹中直人さんを新たに起用した。幅広い世代に認知されている竹中さんが、10月からオンラインのWeb広告や、店頭に設置するPOPなどに登場して、ノイルヒートの魅力と快適性を伝えていく。

コロナの主力製品

オイルレスヒーター「ノイルヒート」、安心・安全で高効率暖房

　コロナは、独自の「高密着FIXAL（フィクサル）ヒーター」を搭載するオイルレスヒーター「ノイルヒート」で、放熱ロスの少ない効率の良い暖房を提案する。

　ノイルヒートに搭載している独自形状の高密着フィクサルヒーターは、成型精度・自由度の高い「アルミダイキャスト式」を採用することで、放熱に最適なヒーター形状を実現している。ヒーター管とアルミが密着しているため放熱ロスが少なく、段違い（オフセット）構造により、暖気流が分岐することで、スピーディーで効率の良い暖房が可能となった。

　幅広い年代の人が安心・安全に使用できる機能設計にもこだわった。

　本体底部に搭載したフロアLEDは、暖房運転ON／OFFにかかわらず、フットライトのように本体周囲をやさしく照らして、夜間や就寝時の使用にも安心を提供する。

　そのほかにも、製品表面温度は平均約54度と直接触れてもやけどしにくい。地震などで本体が倒れてしまった時には、確実に運転を停止して警告音で知らせる。火を使っていないため、小さな子どもから高齢者まで安心して使用することができる。

　輻射（ふくしゃ）と対流によって部屋を暖めるため、温風暖房機と比ベて乾燥しにくく、肌やのどにもやさしい。風を出さず燃焼部を持たないため、ハウスダストの巻き上げや気になる臭い・音も発生しない。

　掃除も簡単で、わずらわしいフィルター交換や内部の清掃は不要。放熱部に軽量のアルミを採用しオイルを使用しないため、質量は9.7キログラムと軽量。4輪キャスター付きのため、移動も簡単に行える。

　独自のプログラムタイマーで平日と休日など、3パターンのプログラム設定ができる。生活スタイルに合わせた使い分けを可能にしている。