2022.10.13 米メタとマイクロソフト連携、TeamsでVR 20万円以上のデバイスにも注目

プレゼンするCEO

 社名変更から約1年の米メタ(旧フェイスブック)。同社恒例の年次イベント「メタ・コネクト」で11日(日本時間12日)、米マイクロソフト(MS)との連携や、新型のHMD(メタクエストプロ)も正式に発表した。背景には、法人需要などを取り込みたい事情があるもようだ。

 MSとの連携では、「Teams」をメタのクエストとつなぎ、没入型のミーティングの体験を導入する。メタのバーチャル会議室「Horizon Workrooms」との接続も進める。イベントにはMSのサティア・ナデラCEOも登壇、「Teamsは社会的つながりをもたらす先進的なプラットフォームとして不可欠」とアピールし、マーク・ザッカーバーグCEOも「MSとの連携はVR強化の上できわめて重要」と意義を語った。

 また発表されたメタクエストプロは、市場投入が待望されていたもので、半導体大手のクアルコムとの連携も活用し、スナップドラゴンを搭載。より鮮明な画像などが特長になっている。20万円以上とやや強気な価格設定との声もあるが、従来機種も続け、二段構えで臨む形だ。

 メタには厳しい環境もあるだけに、てこ入れができるかが注目されそうだ。

(14日付電波時評/電波新聞デジタルで詳報します)