2022.10.14 東工大と東京医科歯科大が統合を発表 2024年度メド 競争力向上、「医歯理工連携」加速も
会見する益学長(左)と田中学長
東京工業大学と東京医科歯科大学は14日、統合に向けて基本合意書を締結した。2024年度をめどに早期の統合を目指す。理系のトップ級の大学同士の統合で、国の設けた「大学ファンド」獲得をはじめ、国際競争力向上も目指す。1法人で1大学になる方式を選択、「医歯理工連携」を加速させる。
東工大の益一哉学長と、東京医科歯科大の田中雄二郎学長が都内で記者会見し、「一から新大学を組織し、部局を越えて、総合知に基づく『コンバージェンス・サイエンス』を展開する」「国際的に卓越した教育研究拠点を目指す」と説明した。
両大学は統合を検討していることをかねて表明していた。国立の大規模な大学の統合、しかも理系のトップクラスの大学同士では異例のこと。大学の統合は、法人化が実施された2000年代から相次ぎ、1法人のもとで複数の大学が運営される方式(名古屋大と岐阜大など)もあるが、最大の統合効果を得るため、1法人1大学を選んだ。
(17日付の電波新聞・電波新聞デジタルで詳報予定です)