2022.10.24 家事の省力化、個食に人気、調理・清掃など〝ほったらかし家電〟に人気
家電販売店の棚に並ぶ各種調理家電
食材を入れ、料理メニューの操作ボタンを押すだけで短時間かつ簡単に料理を作ることができる調理家電や、留守中に部屋の掃除を済ませてくれるロボット掃除機など、いわゆる〝ほったらかし家電〟の人気が高まっている。家事の省力化や独り暮らし世帯にも需要が伸びており、各家電店では販売に力を入れている。
テックランドビバホーム八王子多摩美大前店(東京都八王子市)の店長は「ほったらかし家電売り場のポイントは、お客さまが自由に触れられるように実機を展示すること」と話す。
同店には、メディアで話題になった製品や有名ブランドを中心に、事前リサーチをネットで行った客が来店することが多いという。実店舗ならではの実機展示と接客を通じて、購入の決め手を演出している。
エディオンメッツ大曽根店(名古屋市東区)は、簡単に多彩な料理を作れるオーブンレンジや調理鍋、圧力鍋などが子育て世代や共働き夫婦、独り暮らしの社会人に売れている。売れ筋は、パナソニックのビストロやシャープのホットクック、ティファールのクックフォーミーなどで売価は5万―10万円クラスが中心。
ヨドバシカメラマルチメディア仙台(仙台市宮城野区)では、圧力鍋の需要が一時高くなったほか、ロボット掃除機が人気に。ホームベーカリーは趣味趣向品としての購入が多い。コロナ禍で自宅で過ごす時間が増え、自宅で食事を楽しむための購入が進んだことが要因と見ている。
上新電機宝塚店(兵庫県宝塚市)は、シャープのホットクックがコンスタントに売れている。店頭では担当スタッフが自身の体験談を交え、提案活動を推進。「食材を切って入れるだけで完成」「ポテトの潰し機能でサラダも簡単」など手軽さを自身の使用方法を提案している。レトルト食品を温める専用機も好調だという。
(25日付電波新聞、電波新聞デジタルで詳報します)