2022.10.27 TADがディスクプレーヤー旗艦モデル、第三世代UPCG搭載

SACD/CDプレーヤー「TAD-D700」

 テクニカル オーディオ デバイセズ ラボラトリーズは、ReferenceシリーズのSACD/CDプレーヤー「TAD-D700」を来年1月に発売する。価格(税込み)は495万円。

 同機は、高速デジタル通信基地局で使用される「高C/N化技術手法」をベースに、物理特性の追求と試聴を繰り返して開発した「超高C/Nマスタークロック回路」により、ディスクに記録された信号や、入力信号の再現性を極限まで高めている。低位相ノイズを追求した「SCカット水晶片」を採用することで「UPCG」を第三世代へと進化させ、音質やC/Nのさらなる向上を図った。

 電源部を独立構成にすることで、メカニカル部やオーディオ回路に悪影響を及ぼすトランスの不要振動と、漏えい磁束を排除している。電源トランスの内部巻線を直出しすることで引き出し線との接点を極力削減し、電源回路の高純度化を図るとともに、直出し線のターミナル、基板マウントターミナル、締結ビスに非磁性のめっきとOFC純銅を採用することで磁性歪を排除している。オーディオ用の電源トランスに400VAと、パワーアンプ並みの「トロイダルトランス」を搭載することで信号応答性能を高めるとともに、電源部の筐体(きょうたい)には制振性能に配慮した強固な「鋳造アルミニウム製モノコックシャーシ」を採用した。

 「電流帰還型アンプ」をI/V変換回路に採用。その入力段には、同社の匠(たくみ)により厳格に選別、ペアリングされた「FETデバイス」を搭載した。

 バーブラウン製D/Aコンバーター(192キロヘルツ/24ビット)を並列接続で使用することにより、S/N比、リニアリティー、ダイナミックレンジ、歪率などのオーディオ性能を向上させた。

 高精度で正確な再生を極めるため、CD/SACDメカニズムにもTAD独自のこだわりと工夫を凝らした。本体部に3点支持の「鋳造アルミニウム製極厚ベース」と6ミリメートル厚銅めっき鋼板シャシーによる「高剛性2層シャーシ」を採用することで、高剛性低重心構造を実現している。