2022.11.02 ロボット軽量化へ最先端樹脂活用 早大、三井化学など開発 アスリートのロボも実現か
開発が進む人型ロボットの指部分
イチロー選手のようなアスリートの動きを再現し、子どもたちにスポーツの楽しさを伝える。工場で人と協調して動き、日々の生活でも人をサポートする。そんな夢を研究者が描くヒト型ロボットの開発が様々に進んでいる。
ただ、ここでネックになるのが、ロボットの軽量化や、スムーズで静かな動き。ロボットが社会にどう溶け込めるかの試金石になる。
そんな中、三井化学や早稲田大学の研究者らは、ロボットの軽量化につながる樹脂製ギヤの開発を発表した。人型ロボットの指部品について、金属製ギヤから置き換えると、ギヤ部品の約89%の軽量化や、省エネルギー化が確認された。
こうしたロボットの知見の蓄積がある早大。早大や同社などは今後、人型ロボットのひじや肩、胴といった、より高負荷・高速での動作が必要な部位にも実装を図り、音がどれくらい静かになるか、油をさすといったメンテ不要になる効用はどうか、といった点を検証。軽量ロボット実現の可能性を探っていく。
(3日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)