リカバリーウエアやインソールなどウエルネス製品を展開するTENTIAL（テンシャル、東京都中央区）が、「フェムテック」「ベビー」「姿勢補正」の3領域に来年参入する。新たな領域に製品を投入し、3～5年以内に売上高100億円と新規株式公開（IPO）の実現を目指す。

　同社は、2018年2月に設立されたスタートアップ。革靴に入れるインソールやパジャマなどを開発、販売している。累計10万着以上売れたリカバリーウエア「BAKUNE（バクネ）」は、特殊機能繊維「SELFLAME（セルフレーム）」を使用し、血行促進による心身の疲労軽減が期待できるものとして、一般医療機器の認定も受けている。

　これまで同社は、「フット」「スリープ」「ワーク」の3領域で製品を展開してきた。オンラインだけでなく、ビックカメラやコジマなどのリアル店舗での取り扱いも全国で300を超える。

　そんな同社が来期に狙うのが、フェムテック、ベビー、姿勢補正の3領域。例えばフェムテックであれば、吸水ショーツなどの発売を計画する。

　既存領域での製品拡充も加速している。人気のバクネでは、ギフトとして選ばれることが多いことを受けて、ギフトに特化した「バクネ プレミアム」を製品化。最上位のパジャマで税別5万円と高額だが、生地へのこだわりに加え、完全国内生産による高品質をうたい、15日から販売を開始している。応援購入サイト「マクアケ」で3900万円を超える金額を集めた、同社初のマットレスも12月上旬に発売予定だ。

（17日付電波新聞／電波新聞デジタルで詳報します）